どうすれば君は僕を好きになってくれる?

 




 

 君が好きだ。

 こういった感情に駆られることなど、自分にはないのだと思っていた。

 ずっと音楽さえあればいいと、そう思っていた。

 君に出会って、何もかもが反対の君と俺が相容れるとは思えなかったのに、何故かこうして、登下校も一緒にするし、時間があれば共にいる時間が増えた。それは俺にとって居心地のいい時間で、音楽さえあればいいと思っていた俺の心を打ち砕いてくれた。

 だから、俺も君に何かを返したい。

 君から与えられるもののほうが、きっと大きい。
 こういったことは貸し借りではないが、せめて何か少しでも俺が君に返すことができるのなら、俺は喜んで君へと渡そう。

 ヴァイオリンを肩から下ろす。

 君への想いを乗せた音色は、君に届いただろうか。

 もうきっと眠っているのだろう。それでも構わない。

 普段は気恥ずかしくてなかなか言えない言葉を乗せているから。

 香穂子。

 どうすれば君は、俺を好きになってくれるのだろうか。



 ・・・今以上に。
 















ヒトリゴト。(ブログより一部

一番最後の台詞を入れたかっただけです、はい。

 

 

2011.2.22UP