| 秘密にしておけばこんなに苦しくなかったのかな |
想いを伝えたのには、それなりの覚悟が伴った。
成就したならば、この恋には期限がある。
けれど。
言わずにはいられなかった。
彼女を求める心を抑えることができなかった。
心が。
体が。
音が。
君じゃなければだめなんだと叫ぶ。
俺は、その衝動に勝てなかった。
いつか終わりを迎えるとわかっている恋に身を投じる、その衝動。
一人、空を見上げる。
君が隣にいない、その風景は・・・彩りがない。
空は青く、雲がゆったりと流れる。
当たり前の日常の一瞬さえ、モノトーンのようだ。
想いを伝えなければ、こんなにも苦しい思いをしなくて済んだだろうか。
否。
伝えなければ今以上に苦しかっただろう。
結果的に君を日本に置き去りにしてしまっても。
いつかまた会えると信じているから。
音色がまた交わる日が来ることを。
俺は。
信じているから。