きみにあいにゆくよ SIDE Others




「結局さ」

 外見に反して甘いもの好きな加地が、パフェをつつきながらひとりごちた。

「あの二人って、そう簡単に壊れる関係じゃなかったってことだよね」

「4年も離れ離れでお互いを思ってられるなんざ、俺にはできねえな」

 パフェをつつく加地を少し異物でも見るかのように見やりながら土浦が応じた。

「でもま、これで落ち着く所に落ち着いたわけだ」

「でも・・・」

 恐る恐る冬海が尋ねる。

「月森先輩、またウィーンに戻らなくちゃいけないんですよね・・・?」

 ああ、と加地と土浦が声を揃えて応じ、その微妙なハモり具合に苦笑してしまう。
 土浦に至っては「うわ今ハモったぜ気持ちわりぃ・・・」と顔をしかめた。

「今日出国らしいよ。でも香穂さんなら心配いらないんじゃないかな」

「・・・だな」

「その根拠は何よ?」

 珍しく黙って聞いていた天羽が、コーヒーを飲みながら口を挟む。

「「ない」」

 うわまたハモったぜ気持ちわりぃ!と今度はあからさまに嫌な顔を隠しもせずに土浦が叫んだ。
 ふふっ、と加地が笑いながら、微妙に爆弾発言をかます。

「意外と僕ら息が合うね、土浦?僕にしておかない?」

 げえっ、ヤメテクレ!と逃げ出そうとする土浦の腕を掴んだのは冬海。

「あの、土浦先輩・・・」

「・・・なんだよ」

「応援してます・・・」

 加地と天羽は手を叩きながら爆笑し、土浦はげっそりとため息をつきながら浮かした腰を元に戻したのだった。

 

 






ヒトリゴト。

きみにあいにゆくよ、その後その1です。土浦と誰かをハモらせて云々を書きたかっただけの超ショート(汗

 

 

2010.6.6UP