| きみにあいにゆくよ |
「君が迎えに行かないのなら、香穂さんは僕がもらうからね」
「加地・・・」
「もう見てられないよ!君がいるから、僕は友達として香穂さんを支えていこうって決めてたのに!4年も音信不通にして香穂さんほったらかし て・・・さ
らに専門課程に進むだって?!」
「いやまだ決め・・・」
「聞け、月森!」
4年ぶりに電話をかけてきた加地から、挨拶もなく単刀直入に切り出された。
突然すぎて驚く俺に、加地はなおも畳み掛ける。
「4年。大学が終わる4年間、僕は黙って香穂さんに接してきた。卒業したら君が迎えに来るだろうと思ってた」
「・・・・・・」
「君の母上から話を聞いた。専門課程に進むかで迷っているって。迷うことも珍しければ相談されることも珍しいから驚いたんだっておっしゃってらし た」
確かに、両親に相談することは高校進学の事以来だった。
「専門課程に進むならそれでもいいよ。君の人生だ。でも・・・」
「加地・・・」
「それを聞いた時の香穂さんの気持ちを考えたら、余計なお世話と思ったけど君に言わずにいられなかったんだ!」
「加地」
俺の反論する隙も与えられず、加地は最後に言った。
「もう一度言う。君が迎えに来ないなら、加穂さんは僕がもらうから」
ツー、ツー、ツーと虚しい音が響く。
香穂子。
君はまだ、俺を想ってくれているのか?
4年もの間、電話もメールもしなかった俺を。
別れの言葉を切り出せずに発った俺を。
加地に奪われる。香穂子を。
そう思った途端、胸を掻き毟るようにシャツを握り締めていた自分に気付いた。
・・・嫌だ・・・!
けれど、夢を追って彼女を置き去りにした俺に、迎えに行く資格など・・・あるのだろうか。
加地は「香穂子の気持ちを考えたら」と言った。
彼女の気持ちとは・・・まだ俺を想ってくれているということなのか?
都合のいい話だと思ったが、否定したくない自分がいる。
会って、話すべきだろう。
どんな結果になったとしても、自分で招いた結果なのだ。俺はそれを甘んじて受けなければならない。
明日。
一番早い便で帰国しよう。
大学のことが気にかかるが、今はそちらを優先すべきではない。
今ここで彼女を失ったら、俺は一生後悔するだろう。
そんな情動的なことを思う自分に気付いたのは、かなり後になってからだった。
加地から投げつけられた言葉を反芻しながら、俺は眠れない夜を過ごした。
「香穂さん」
振り向くと、いつもと同じような笑顔で、彼が立っていた。
「加地くん。おはよう」
加地くんが追いつくのを待って、一緒に歩き出す。
「香穂さん、明日は何か予定ある?」
「明日?」
大学の講義やレッスンがあること以外、ということだろうか。
「バイトが入らなければ特にないけど」
「そっか。じゃあそのバイトが入らなかったらでいいんだけど、ちょっと付き合ってくれないかな?」
「うん。いいけど・・・」
この間オープンした駅前のカフェのケーキがおいしいんだって、と話し始めた彼に、きっと男一人では入るのが恥ずかしいから一緒に行って欲しいとい う誘いだと思っていた。
「じゃあ冬海ちゃんも誘っていいかな?」
すると加地くんは残念そうに顔を歪めた。
「さっき聞いてみたんだけど、オケ部の練習が最終段階で来れないって・・・冬海さんとはまた今度一緒に行こう?」
「うん・・・わかった」
じゃあと手を振りながら、彼は私とは反対方向の講義棟へ足を向けた。
翌日。
待ち合わせ場所には加地くんが既に到着していた。
携帯で何か話しているようだから、邪魔をしないように少し離れた場所でしばらく眺めていた。
通り過ぎる人が何人か加地くんを見ながらヒソヒソと話をしている。そりゃあ見るよね。
話をしながら加地くんがこっちを見た。
ニコッと笑って手を振る。軽く手を降り返して、ゆっくりと近づいた。
「・・・・・・じゃあ後で。待ってるから」
パチンと携帯を閉じるのを待って話しかける。
「おはよう、加地くん。誰かと待ち合わせなの?」
じゃああんまりゆっくりできないね、と言うと、微妙な沈黙が二人の間を包んだ。
「ううん、大丈夫だよ」
「そう?」
「うん、そう」
じゃあ行こっか!と明るく言われてしまえば、それ以上何も言えなかった。
「おいしー!」
「でしょ?」
カフェに入ってオープンテラスに陣取って、二人でケーキを頬張っていた。
意外にも加地くんは甘いものが好きで、大学に入った今も時々誘われる。こうして二人で出かけることは滅多にないのだけれど、加地くんと二人でいて も楽しい。
月森くんは、私のお喋りに時々相槌を打ったりしながら、基本的には聞き役に徹している。
加地くんは私の話を聞きだそうとするように、うまく話をしてくれる。
・・・こんな時でも月森くんを思い出してしまうなんて、未練たらしいなあ、私。
月森くんじゃなくて、加地くんを好きだったら、・・・どうなっていたんだろう。
「ねえ香穂さん」
静かに加地くんが切り出した。
「ん〜?」
「あの、さ。月森のこと、今でも想ってるの?」
「・・・・・・」
ケーキを頬張ったまま固まってしまった。
月森くんのこと、今でも想ってるのかって聞かれると・・・それは「イエス」だ。
ずっとずっと忘れられずに、今まで過ごしてきた。月森くんの奏でる音色、ふわりと微笑む姿。
・・・重ねた肌の熱さ。
忘れられるわけがない。
「こないだ月森のお母さんから聞いた話。覚えてる?」
「専門課程に進むかも、って話?」
うん、と頷いて、加地くんは私をじっと見つめる。
「香穂さんは、それでいいの?」
一瞬、どう答えようか迷った。
「・・・いいも何も。月森くんが進む道だもの」
「香穂さんは。・・・それで、いいの?」
もう一度、ゆっくりと諭すように繰り返した。
「どういう、意味?」
加地くんは少し考えるように少し遠くを見て、また視線が戻ってきた。
「僕じゃ、ダメ?」
「え」
「僕では、月森の代わりになれない?」
真摯に見つめる加地くんの目を見て、彼の真剣さを知る。
彼が星奏学院に転入してきた時から何度となく言い寄られてきたけど、どれも軽く言われてきたから、私も適当に聞き流していた。でも、今は。
「ごめん。月森くんじゃないと、ダメなんだ」
「専門課程に進んでも?」
うん、と私は頷いた。
「だって、好きだから」
もう会うことはないのかもしれない。
向こうで私じゃないパートナーを選んでいるのかもしれない。
それでも。
私は月森くんが好きだから。
「だから、ごめんね。加地くん」
「・・・そっかあ。しょうがないか」
まあでも諦めないけどね、という台詞は聞かなかったことにしておきたい・・・。
「そういうことだから」
「え」
加地くんの視線は私の背後に向けられている。そういうことって、どういうこと?!
「香穂子」
「つき・・・もり、くん」
振り返ると、ここにはいないはずの彼が立っていた。どうしてここにいるのか、いつからいたのか、聞きたくても頭がパニックになって何も言えない。
「呼んだの、僕なんだよね」
さらっと加地くんが言った。
「専門課程に進むかもしれない、って聞いた時にさ。いままでにないくらい腹が立ったんだ。本当は今ここで殴ってやりたいくらいなんだけど」
さすがに人目があるしね、と爽やかに笑いながら怖いことを言う。
「殴って気が済むのなら、殴ればいい」
「しないよ、そんなこと。香穂さんが悲しむようなこと、僕は絶対にしない」
伝票を手に加地くんが立ち上がった。
「じゃあね、香穂さん。・・・月森も」
「・・・ああ」
私は何も言えなかった。
沈黙。
とりあえずここを出ることにした。
「月森くん」
「ああ」
「どうして、ここに?加地くんが呼んだって・・・」
一瞬の躊躇いの後で、ぽつぽつと話し始めた。
「専門過程に進んでみないかと、大学の教授から誘いがあった。CDのレコーディングも順調に進んでいたし、このままソリストとしてやっていこうと 考えていた」
「・・・うん」
「だが、俺の音には決定的に欠けているものがある、と日頃から教授に言われていて・・・」
「欠けている?」
そうだ、と月森くんは頷いた。
「気持ちをどこかに置き忘れてきた音だと」
「気持ちを、置き忘れる・・・」
月森くんは自嘲気味に笑って、前髪をくしゃっと掴んだ。
「4年経って初めて気付いた。またあのコンクール以前の俺に戻っていたんだ」
誰も入れない、冷たい壁。
孤独や寂しさを感じないように作り上げていた、月森くんの、壁。
駅前のベンチに座る。少し空いた距離が切ない。
留学する前は、こんな距離なかったのに。
「専門課程に進んで、もう一度やり直すのもいいかもしれないと思って」
「ご両親に相談したんだね」
ああ、と彼が頷いた。
「でも母が加地に話すとは思ってもみなかった」
「あはは、加地くん口うまいからねー」
「香穂子」
どきっとした。低く、少し掠れるような声。その声に私が弱いと、彼は覚えているのだろうか。
「君はまだ、俺を想ってくれていたんだな」
「ごめんね、月森くん」
弾かれたように月森くんが私を見た。
「何故、謝るんだ」
「だって、私が月森くんを忘れられなかったから。私が引き摺ってなければこうして私なんかの為に日本に戻ってくることもなかったのに。貴重な練習 時間が・・・」
「なんかじゃない!」
思わず大きな声になってしまったんだろう、周りからの視線に咳払いで誤魔化し。
「なんか、じゃない。君じゃなければ・・・香穂子じゃなければだめなんだ」
「4年もの間音沙汰もなくて、何を今更と言うだろう。それでも、君を忘れたことなど一日もなかった。夜になると君を思い出して、何度電話しようと 思ったかわからない。最初は時差を言い訳にして、段々ともう俺のことは忘れているだろうと思うようになっていた」
「そんなこと・・・」
「専門課程に進むのを迷っていたのは、君のこともあったからだ」
「えっ」
「曖昧なままで君を日本に残してきてしまった。もし許されるのであれば、君を迎えに行きたいと思っていた。その矢先に加地から電話が来 て、・・・」
そのまま月森くんは黙ってしまった。
「電話が来て?」
先を促すと、何度か口をあけては閉じるを繰り返し、何度かめにしてようやく話し出した。
「迎えに行かないのなら僕がもらう、と」
「は?え、ええっ?!」
今度は私が周りの視線を浴びる番だった。
「それで僕じゃ代わりになれないのかって聞いたのか・・・」
「ヴァイオリンと財布とパスポートだけで飛行機に乗った。君を誰にも取られたくない、それだけだった。機内でずっと君の事を考えていた」
「うん」
「4年もの間連絡もしなかったのは俺だ。加地と過ごした年月のほうが長い。だから君が加地を選ぶなら、それで俺は構わない。でも、もし・・・君が俺の
ことを想ってくれているのなら」
「・・・うん」
月森くんの手が頬を滑る。冷たい手。でもこの内側には滾るような熱い想いがあることを知っている。
「俺はもう、諦めない」
琥珀色の瞳に吸い寄せられそうな誘惑と戦って、ようやく目を伏せて逃れる。
その視線を追うように、月森くんが覗き込んだ。
「俺を見てくれないか、香穂子」
嫌だとは言えなかった。
どういう顔をして見ればいいのかがわからない。
「香穂子」
頬に添えた手にほんの少しだけ力が入っただけなのに、私はあっさりと月森くんの視線に捕まってしまった。
「香穂子。答えてくれ。君はまだ、こんな俺のことを好きでいてくれているのか?」
「・・・うん」
好きだよ、と。
小さく小さく呟いたつもりの言葉はしっかりと届いていて。
月森くんが、嬉しそうにふわりと微笑んだ。
月森くんの実家は相変わらず誰もいなかった。
「どうぞ」
「お邪魔、します・・・」
これから先何が待っているのかわかっているから、お互いに何となく無口になる。
リビングに通されて、いたたまれない気持ちでソファに座る。
紅茶を淹れるのだろう、ティーポットやカップを準備している。
「私やろうか?」
「いや、君はそこに座っていてくれ。俺がやりたいんだ」
浮かしかけた腰をまた下ろし、月森くんが紅茶を淹れる様子を眺める。
細くて長い指。ヴァイオリニストの指。この指が、あの月森くんの音を奏でるんだ。
そして、私の体を知っている指。
「香穂子。その・・・」
「えっ、何?」
「あまり見られると・・・」
じっと凝視していたのだろう、月森くんが苦笑しながらトレイを運んできた。
「うわ、ごめん!そんなつもりじゃなかったんだけど」
「いや」
かちゃんと音を立ててテーブルにトレイを置く。
「君だから」
「え」
「君が見ていると思うと、穏やかでいられなくなる」
「え?」
「香穂子」
その声色に含まれた感情を、私は・・・素直に受け取っていいのか、迷っていた。
そんな私に小さく笑うと、端正な顔が近づいてきた。
月森くんの匂いがする。
サラサラと零れ落ちる髪が触れてくすぐったい。
突然すぎて目を開けたままの私を、琥珀色の瞳が見つめている。
目が合った途端、ふ、と唇が動いた。
「香穂子」
掠れた、低い声。
その裏側にある感情を、私は。
与えられるべきなのだろうか。
「わかって、いたんだろう?」
「・・・わかってたよ・・・」
この先に何が待っているのか。
お互いわかっていて、でも逸らそうとしてきたけれど。
「4年、耐えたんだ。もう躊躇しない。・・・香穂子」
ああ。
私はやっぱり、この人のことが好きなんだ。
月森くんじゃなければ。
だめなんだ。
「君がほしい」
「月森、くん」
「何か?」
「あの・・・」
ソファに私を組み敷いたまま、静かに待っている。
「ここじゃやだ」
「ああ・・・」
「それと、シャワー貸して欲しいんだけど・・・」
「そこまで待てない」
しばらく押し問答が続いて、月森くんが折れた。
私は2階の来客用、月森くんは1階のシャワーを浴びて、月森くんの部屋に行く。
ドアの前で何度も深呼吸する。彼と体を重ねたことは何度もあったのに。4年もの空白が最初の頃の気持ちへと戻してしまったのかもしれない。
えいっとドアを開ける。
「つきもり・・・くん?」
既に浴び終えた彼はシャツにジーンズのラフな格好だった。
呼びかけても反応がない。
見ると、楽譜を手に寝ていたのだった。
「はは、は・・・」
はあっとため息をつく。
飛行機の長旅で疲れていたんだろう。そりゃ疲れるよね。
しばらく寝かせてあげようと、楽譜を取り上げテーブルに置く。なんとなく見たら「ひばり」だった。
これ、確か高校の頃、コンクールで演奏した曲だ。
本当にひばりが鳴いているかのような音。ヴァイオリンってこんな音が出せるのかと驚いた。
土浦くんも「高校生レベルじゃねえよな」って苦笑いしてたっけ。
ベッドに寄りかかるようにして月森くんの隣に座る。
サラサラの髪。
細いけれど節くれだった、ヴァイオリニストの指。
閉じた瞳は琥珀色で、瞼が意志の強い眼差しを隠している。
記憶の中にある月森くんはまだ幼さを残していたけれど、目の前にいる彼は幼さを削ぎ落とし、一人の青年の顔になっていた。
いつ見ても、キレイな顔だなあ・・・
そんなことを思いながら見つめているうちに、段々と私の瞼も降りていたようだった。
どうしても汗を流したいとの香穂子の言葉に負けて、シャワーを浴びる。
自室に戻る途中、香穂子が使っている2階のバスルームの様子を伺うと、まだ上がる様子がなかった。
ベッドに寄りかかるように床に座りスプリングに頭を預けて、天井を見る。
物がなくなっているだけで、何一つ変わらない部屋。掃除はしてくれているらしく、綺麗にされている。
なんとなく目に入った楽譜をパラパラとめくる。
「ひばり・・・」
高校の頃、コンクールで演奏した曲だ。技巧だけに頼っていた、ひばりを歌わせてやれなかった。
所々に書き記しているメモを見るたびに、俺が当時考えていたことが甦る。
両親が奏でるような、優しい音色が欲しくて、でもどうすればいいのかわからずにいた頃。
香穂子に「月森くんの音が大好きだよ」と言われた頃。
あの頃はまだ自分の気持ちがわからなくて。
目を閉じると、高校生の香穂子が笑っている。
今すっごくいい音が出た!と喜ぶ姿。
ヴァイオリンを楽しそうに奏でる姿。
夕焼けが綺麗だねと、夕日を眺める横顔。
この部屋で、一緒にヴァイオリンを奏でた時の嬉しそうな表情・・・
「かほこ・・・」
「なあに、月森くん?」
はっと目が覚めた。
いつの間にか眠っていたようだった。
「疲れてるんでしょう?ベッドに入って休んだらいいよ。私もちょっとうとうとしちゃったけど、私が起きても月森くんまだ眠ってたし」
「いや・・・」
大丈夫だと言いかけたが、ほらほらと急かされる。
「香穂子」
立ち上がって香穂子の腕を掴み、そのまま抱き寄せた。
「君がいる・・・」
おずおずと両腕が背中に回された。
「私はここにいるよ、月森くん」
「夢では、ないのだな」
「ほっぺたつねってみる?」
遠慮する、と呟くと香穂子が声を上げて笑った。
「月森くんの夢に登場したの、私?」
「ああ・・・」
どんな夢?と聞かれて、返答に困ってしまった。
「・・・言えない」
「えー、どんな夢?」
「実践しても?」
答えを待たずに唇を塞いだ。
「加地くんにね」
けだるげにもぞもぞと体をこちらに向けて、香穂子が話し出した。
「僕じゃ代わりになれないかって言われた時。ほんと言うと、ちょっと迷ったんだ」
「・・・そうか」
「月森くんは私のことなんてとっくに忘れて、違う人が隣にいるのかもしれない。それにね・・・」
何度か言葉に出すことを躊躇った後、小さく呟くように話し始めた。
「私、月森くんじゃなくて、加地くんを好きだったらどうなってたんだろうって。そしたら4年の間、辛くて寂しい日を送らずに済んだのかなって」
「香穂子・・・」
でもね、と明るく笑って彼女は言った。
「ここに月森くんがいる。それでいいんだ。私、月森くんを好きでいて良かった」
「ありがとう、香穂子」
唇を重ねて、気持ちを伝える。
「君がいない4年間は本当に長かった。一人になると君を思い出して眠れない日もあった。教授に気持ちを置き忘れてきた音だと指摘された時、君をど れほど傷つけていたのか初めてわかった」
すまない、と。
そう言うはずの言葉は空を切って消えた。
「謝らないで。もう、いいんだよ。誰も悪くないんだから。月森くんが夢を追わなかったら、きっと私は月森くんをここまで好きにならなかったと思 う。確か
に辛かったけど、何度も忘れようと思ったけど・・・でも、ここにこうしていてくれるから。もういいの」
では俺からも。
感謝の気持ちを唇に乗せて、君に伝えよう。
君を、愛していると。
ヒトリゴト。
シーンによって月森視点、香穂子視点があるので、読みづらいと思います・・・すみません(力不足
2010.6.6UP